テレビ・雑誌が伝えない!水素水の本当の効果・効能と水素水の嘘

昨今、水素水の効果・効能がさまざまなメディアで取り上げられています。水素水には身体の老化を防止する優れた機能がある一方、メディアでは紹介されない嘘や誤解が存在するのも事実です。このサイトでは水素水の美容・健康効果について、検証作業や関連する論文の紹介を通して客観的・科学的観点から水素水の「真実」に迫まります。

「水素水は水素濃度が高ければ高いほうがいい」は嘘!

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水素水サーバーや市販の水素水について、どのメーカーの商品がよいかを語る上で「水素水の水素濃度」が指標として取り上げられることがあります。あくまで指標の中のひとつとして紹介されるのであればよいのですが、最近「水素濃度が高い水素水=最も優れた水素水」という風潮が感じられるのは著者だけでしょうか?

そこで、今日は水素水の水素濃度について考えていきたいと思います。

水素濃度至上主義はサーバーメーカーの操作によるもの

調査を進めていく上で、ひとつの傾向をつかむことができました。それは、水素水の濃度がよく取り上げられるようになったのが、複数の水素水関連メーカーが出現するようになってからであるということ。すなわち、現在の「水素濃度至上主義」は、高水素濃度の水素水を商品とする企業が
世に広めた情報ではないか?と考えることができます。これに該当する企業の中には、実際に水素水に含まれる濃度が高いほうが、より身体に有効に働くことを実証した論文を企業HPのTOPで紹介しているところもあります。
では、本当に水素水は濃度の高さで選ぶべきなのでしょうか?

一日2.0mgの摂取量が目安

水素水をつかった様々な臨床試験のデータを確認したところ、一日の摂取目安量が見えてきました。その摂取量というのが、一日あたり2.0mgというものです。つまり、多くの試験において水素水摂取が身体によい影響を及ぼす際の一日の摂取量が2.0mgであったということです。水素は必要以上に摂取すると、外に排出されます。よって、私たちが水素水摂取による効果・効能を得ようとした際、1日に2.0mgの量の水素を摂取する必要があるということが言えます。

水素濃度は可能な飲料量とコストで選ぶべし!

このことから水素濃度の高い水素水は、それ自体が身体によりよい効果をもたらすというよりも、一日の必要摂取量を到達しやすくする、一日で飲む量が少なくてすむということがいえます。
例えば、高濃度水素水を謳う企業が打ち出す7.0ppm濃度の水素水の場合、一日で摂取すべき水素推量は286ml、つまりコップ1杯半ほどの量になります。
一方、水素水含有量1.0ppm濃度の水素水の場合、一日で摂取すべき水素推量は約2リットルになります。

これを考えると、濃度が高い水素水のほうがはるかに達成のハードルが低く、よって高濃度水素水のほうがよいと結論付けたくなりますね。ですが、もうひとつ考えるべきがコストです。この7.0ppm濃度の水素水を提供する企業の商品は、500mlで213円、つまり一日、約110円のコストがかかることになります。
一方、水素水含有量1.0ppmの水素水サーバーの場合、2lで73円という計算になります。

よって、一日の摂取量が2.0mgで考えると、サーバのほうがはるかに経済的なんですね。ですが、一日に2lもの水が飲めない人の場合、やはり高濃度の水素水に頼る必要があるといえるでしょう。